2022年best_animation_JP決定戦
「たぶん面倒になっていずれ書かなくなるやつ」をご覧のみなさんこんばんは、best_tubuko_JPです。
いずれ書かなくなるどころが1回限りで書かなくなり2年の歳月が流れたみたいです。
去年は「去年がんばったしええやろ~」と思って何も書かなかったんですが、今年は「去年がんばらなかったしやばくないか?」という危機感を持ったので書きます。
嘘、本当は今年のアニメが素晴らしかったから書きたくなりました。
そういうと21年のアニメに失礼かもしれないけど、まあこういうのはタイミングだから……。
タイトルにはbest_animation_JPとあるんですが実際はbest_tubuko_JPが”好き”なアニメの話をします。
いいですか、面白いとかおすすめではなく”好き”です。
2022年を代表するbest_animation_JP(best_tubuko_JPの選ぶ最高のアニメ)を選出するという話です。
本当はサクッと10選にしたかったんですが、イイアニメが多かったので20位から発表しちゃおっかな、えへへ。
※これは単純な好みとして、2期以降のものは選出しないがちです。
best_animation_JP 20~11位はこれだ!
第20位 「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」(22年春)
いわゆるざまあ系の作品に該当する作品になると思う。
巷では”スカッとジャパン”と揶揄されるように、明確に主人公ageを目論んだ敵役のsageは不愉快なことが多い。
実際俺も最初はこの作品のことをあまり好きではなくて、それは上記の理由に起因するものだと思っていたんだよな。
ところが話が進んでいくうちにどうやら俺は「リオンくんはこの世界に自分の居場所があると思っていない(ので相手に影響を与えてはいけないと思っている)」のが好きではないのだと気づいて(同族嫌悪だね)、最後にはそれを認められるようになったのが良かったと思う。
最初はいけ好かないだけだった王子たちがいい感じに味を出すようになったのも大きいし、オリヴィアたむがガチで萌えだったのがいちばん大きい。
ガチで萌えのガールは一人いるだけで勝ちなんですよね、勝ノ瀬加那。
第19位 「このヒーラー、めんどくさい」(22年春)
クマと戦うアニメは名作。
このアニメのこと全員ゆるーいギャグアニメだと思っていたと思うんですよね。
まあ実際それも否定できないんですけど……。
でも回を追うごとに「カーラさんってもしかして……アルヴィンのことが好き!?」という気持ちが増していく独特の距離の詰め方がすごかった。
というか「自分から離れると死んでしまう呪い」の使い方がうますぎるだろ。
これがまさかIs this love!?のこと本気だと思ってたやつ、いる?
まごうことなきラブコメでした。
全体的に「うれしい」のカテゴリに入るアニメだったと思う、やっぱうれしいアニメには最終話で全員集合してほしいもん俺はさ。
あとうれしいアニメにはスゲーなで肩の分際でリュック背負ってるキノコとかいてほしい。
それはそうと1話のED時点でその後のゲスト声優が発表されたせいで膝から崩れ落ちた。
第18位 「継母の連れ子が元カノだった」(22年夏)
”私服がダサいいさなのため、結女と暁月はいさなと一緒に可愛い洋服を探しに行くが、いさなのGカップがすべての洋服をエロくしてしまう…”
のパワーだけで選出した気はしないでもない。
でも俺は「この人じゃないとダメってことはなくて本当にタイミングがそうだっただけで誰でもよかったんだけどその人でよかったと思えるといいよね」という派閥だから、最終話の着地だけは結構満足してるんだよな。
それにフックのためだけに過剰なタイトルと設定をつけたように見えるのに、両親の”再婚”という行為自体にちゃんと意味があったのがえらかった。
もしかしたら不良がちょっといいことすると評価上がるやつかもしれない、上記で挙げたところ以外はだいたいダメだったし……。
まあ東頭いさなさんがbest_girls_summerの一角に選ばれたのでやっぱり萌えガールのパワーかもしれん。
俺も女の靴下脱がしてえよ、マジでさ。
第17位 「トモダチゲーム」(22年春)
正直めちゃめちゃ舐めてたアニメで、視聴者に対して謎かけされたときも「このアニメに本気で取り組んで過去回を見返して考えた結果間違ってたら恥ずかしいし……」と一切の情報整理を放棄していたので毎週綺麗に騙されて気持ち良かった。
作品自体の好感度が低いうちは声の沢良宜さんとエロい身体のゆとりちゃん(原文ママ)で視聴意欲を稼ぎつつ中盤以降は天智くんのパワーで押し込む大胆な構成だったね。
かなり体験型のアニメなせいで内容について話せることあんまりないな……。
アニメは演技力勝負ということを教えてくれたことは偉大だったかもしれん。
トモゲを見ていたおかげでブルロで大川君の陰に司令塔がいることにすぐ気づけたのもよかったかも、ほんとか?
第16位 「サマータイムレンダ」(22年春)
俺はCoC畑の人間なので1話の時点でだいぶ雰囲気に覚えがあったね。
人によってはゼロ年代のエロゲだったりを思い出すらしいけども。
一見伝奇ぶってるけど最後は神話生物が出てきてマーシャルアーツでボコだと思っていたので、概ねそういう感じで進んでいったのには笑った。
というか2クール目のOPからの馬脚の現し方すごかったね、もう誰も星を泳いでない。
慎平が人間やめたあたりからもうだいたい暴力で解決してた気がする。
お前、最終決戦でOPがかかるタイプのアニメだったんだ……。
これは余談なんですが俺は最終話までに大きな出来事は終わらせておいて最終話は後日談というか魂の救済にのみ当てられるアニメが好きだから、そういう構成にしてくれるだけで加点が出ちゃうんだよな。
それが求めていたものもそこまでは求めていなかったものもひっくるめてそこに全部ある話だと本当にうれしい、最終話には全部あった方がいい。
第15位 「恋は世界征服のあとで」(22年春)
今思うとマイルドなふうこい枠だった気がする。
前提の設定が狂っているのと俺が常に叫んでいたことを考えると……。
やっぱお前らは敵対し合ってるんだろという部分が前提にあって、それでこそこそ陰でやってるのはお互い味方に申し訳なくないの?みたいなのはなくもないんだよな。
ピンクジェラートさんもすぐ負けを認めちゃったというかもうちょっとガッツを出して不動さんに迫ってほしかったのはあるよな。
でもそれを差し引いても禍原デス美さんが……萌え!!!!
デス美さんがさあ!本当にかわいくてさあ!
不動くんがさあ!本当にいいやつでさあ!
やっぱ俺って萌え豚なんかなあ……。
恋は世界定理と共にいい曲すぎ!!!!!!!!!!
第14位 「くノ一ツバキの胸の内」(22年春)
まずはじめに、政治的理由によりこの作品の円盤を購入してしまい申し訳ございません。
でもある程度面白くないと政治的な理由があっても買いませんからね俺は。
このアニメがどれくらい政治的かというと、俺が大学時代一番仲の良かったやつが結婚したときにそいつの家で飲みながら「こういうのも今回で最後かもしれないから泊まっていけよ」と誘われたときに「好きな女性声優が初めて主役を演じた作品が地上波で放送するから無理」と返したくらいにはセンシティブです。
余談はさておき、このアニメのことを俺は最初勘違いしてたんですよね。
主人公は男に興味津々だし里のくノ一はドエロい格好をしているしちんちん連呼してるし、どう考えても山賊の顔をしながら見るアニメだと思ってたんですよ。
ただ実際はそうではなくて、男はあくまでキャッチーなマクガフィンなので考慮から外した上で女生徒たちの里生活を描いた群像劇として清い心で見るべきなんですよね。
タイプ的にはアルスノトリアに近いと思う。
爆発的に面白いってわけではないんだけど、女の子の可愛さもあって良さがあったんじゃないかなあ。
いえ贔屓とかないしやましいから丁寧になったわけでもないです。
第13位 「シュート! Goal to the Future」(22年夏)
1話を見た時はマジでヤバい(悪い意味)アニメが始まったと思ったね。
22時からの枠だったんだけどなぜかその日の24時にもう一度1話が放送するのが面白くてつい見てしまった。ウィーアーファンタジスタ
あまりの負のオーラに導かれて公式サイトを見たらなんかカーソルにゴミがついてくるし本当に最高の気分だったね。
そのあともヤベェアニメだなあと思いながら見てたんだけど、合宿回あたりから第一義で面白くなってきて、意味不明な画面はそのままに面白さが爆発的に加速していったのはすごかった。あれが伝説の11人抜きかあ……。
ジョーやスバル、公平みたいなアクの強いキャラクターを活かしたパワー系の作劇はもちろん、園田先輩や佐原先輩周りの繊細なタッチも魅力的な作品だった。
俺は日曜22時からリリィ同士で殴り合う神聖な儀式に参加しないといけないのでリアタイはほとんどできなかったけど、薄目で見るTLに流れる「コクピットが爆発した時の公平」みたいなキャプを見るたびに「クソオオオオオオオオオオオオオオ!なんでリリィ同士で殴り合わなきゃいけねえんだよおおおおおおおおおおおおお!」と叫んでしまったよな。
第12位 「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」(22年秋)
強くなったのは農民関連のスキルばっか上げてたからではなかっただろ。(唐突なネタバレ)
マジで変なアニメだった、22年秋は変なアニメがいっぱいあったけどその中でも群を抜いて変なアニメだった。
上記の神聖な理由で配信で見ることが多かったのだけど、あらすじに当然のように「ウロボロス編、完結!」みたいなことが書いてあって「いやこのアニメはいつからウロボロス編に入っていたんだよ」と見る前からツッコミどころが存在しているのがまずすごかった。
話の構成も独特で、ヒロインの結婚式を妨害した後に(リオっち、見てるか?)主人公の過去編をやって、そのあと当たり前のように単話エピソードが挿入されて特にそれとは関係なく次からまた本筋が進みだす、というのは普通では考えられないと思う。
アニメの積み重ねというのはたしかに説得力を出すために大切だけど、その説得力を「主人公の母親は本物だったら出会い頭に抱き着いてくるので偽物」という部分に使うのは意味不明だろ。
第11位 「怪人開発部の黒井津さん」(22年冬)
あんまりこういうこと言いたくないんだけどさあ……スケベ、だったよなあ……。
男の脳を女の子の体に埋め込むとドエロいということを教えてくれたウルフ・ベートくんのことを俺は忘れない。
チョコつくってるときの黒井津さんもスケベすぎる……。
黒井津さんとウルフくんがかわいいのはもちろん、怪人たちのうれしさも抜群に高くて、カノンくんが再生怪人として帰ってきたときはマジで声が出たね。
ただ帰ってくるだけじゃなくきっちり強かったのもうれしい、うれしい……。
それはそうとあのクソ鳥同僚ふたりにおっぱい当てられて喜んでるからな、マジで許せん。
EDでご当地ヒーローが紹介されるのも独特の味があってよかったな。
俺に特撮の知識がないせいで上手く拾えなかった要素がありそうなことを差し引いてもいいアニメだった。
面白すぎて俺のアニメにはならなかった作品10選
トップ10を発表する前に、様々な理由で「面白いんだけどハマりきれなかったなあ」という作品もご紹介……。(順不同)
「明日ちゃんのセーラー服」(22年冬)
明日さんが最強すぎる。
力なきものをただ助けるのではなく相手が自分でできるように手を貸してあげるだけなのが完全に王の所作。
ひれ伏しすぎて思わず「明日さんのセーラー服」で検索をかけてしまった。
画面のパワーが強すぎて押されてしまったのがよくなかったね。
筆者が好きなのは戸鹿野。
「時光代理人」(22年冬)
一話ごとに状況が覆っていく、ミスリードの鬼みたいなアニメ。
写真に入って過去を改変できるという能力に対して1話で過去改変の失敗例を、2話で成功例を見せることで、3話で過去を変えられる状況に際した時にどっちを選ぶべきかという状況に緊張感を持たせつつも、その葛藤自体をひっくり返すちゃぶ台返しはお見事。
前半は本当に文句なしだったのだけど、できれば1クールアニメとしてもう少し綺麗に終わってほしかったかもしれない。
「薔薇王の葬列」(22年冬春)
見る地獄。
浅学につき薔薇戦争についてはよく知らなかったため歴史にネタバレされることはあまりなかったが、本当にこんなに地獄だったのか……?
誰が悪いとかではなくただただ悪くなり続ける状況に、少しだけ光が差したかと思ったらそれは更なる地獄の前振りでしかなくて。
本当に何が悪かったんだろう、俺が悪かったことにしてなんとかならん?
同時期に歴史ものとして平家物語と鎌倉殿の13人(アニメじゃないだろ)があって、それぞれ「歴史と歴史の間の空白をどう肉付けするか」という部分に腐心していたように思うのだけど、例えば「中世ヨーロッパではn世みたいな方式も含めて同じ名前の人物が多かった」”だけ”とも取れる事実を、「リチャードとバッキンガムが仲違いした」という事実とそう繋げるのか~みたいな唸りが続いたね。
苦しいこと以外に文句はないです。
「平家物語」(22年冬)
こちらも見方は薔薇王と同じような感じになったが、なまじ歴史の流れを知っているだけにこのあと破滅に向かっていくんだよな~という気持ちがずっと膿んでいた。
あまり意識したことはなかったのだけど、源平合戦というのは火種から考えると結構長いスパンでやっているためアニメ12話で描こうとすると結構なスピード感になる。
その限られたリソースの多くを日常的な描写に割きつつ、歴史的な事実は軽い説明で終わらせたりして、丁寧に積み上げた平家のみんなに対する好感度を一気に崩される絶望感があったね。
でも最後に滅ぶからといって今そこに生きている人たちの為すことすべてが無意味というわけではなくて、「最終回のストーリーは初めから決まっていたとしても 今だけはここにあるよ 君のまま光ってゆけよ」ということなんだよな、祈り。
苦しいこと以外に文句はないです。2
「アオアシ」(22年春秋)
オモロシ。
サッカーのこと全然知らなかったけどアオアシ(とシュート!とブルーロック)見たら完全にサッカー博士になった。
このアニメ本当になんもうまくいかなくて、いやうまくはいくんだけど一歩進んだところにまた壁があって、それを超えてもまた別の壁が……と続いていって。
しかも成長しているというよりはやっと周りのレベルに追いついてきたくらいのものなんだけど、それでも話が鬱屈としないのはたぶんすべてのことに理由があるからなんだよな。
突然謎の力が湧いたりはしない(なんかやたらと視野が広いのは異能力だろ、そうだな)から話においていかれることがなくて地に足の着いたストーリーが魅力。
花ちゃんもガチ萌えだけどアニメ特有のぷにぷに感がもう少しほしかったかも。
「BIRDIE WING -Golf Girls' Story-」(22年春)
ヴィーナスライン……ヴィーナスラァイン……。
スクライドのノリらしいけど見てなくてすまん。
正直一生賭けゴルフ編やると思ってたから学園編が始まって腰抜かした。
腕がぶっ壊れたりロケットランチャーをぶっ放したりと絵面の強さがありつつもそれに負けない力強いストーリー展開(と女女)がよかった。
ヴィペールの「クラシックカーに乗っている」情報がきっちり回収されたりとうれしさも◎だったけど、シンプルに周りが俺より楽しそうだったから一歩引いて見てたかも。
「ヒーラー・ガール」(22年春)
1話の段階ではあまりの宗教感にどっちに転ぶか分からない大博打みたいな感じだったけど健やかに育ちました。
シンプルに藤井かなさんが萌えすぎて俺が同級生の男子だったら絶対名前で呼べないだろうなみたいな無意味な質感があった。
俺は人が突然歌う出すと面白くなって笑い転げてしまう体質なのでそういう意味では相性がよかった(?)かも。
画角というか絵作りにも精力的で、目を引くカットがいくつもあったのもアニメーションとして徳が高かったのだけど、やはりこれもシンプルに周りが俺より楽しそうだったから一歩引いて見てたんだよな。己の性質が憎い。
「Engage Kiss」(22年夏)
助けてくれ恋愛脳。
シュウくんがマジでカスでキサラたむがマジで萌えでアヤノさんはマジで負けそうだったけどゴロゴロした具材の人物像のなかで記憶の扱いみたいなハッとする場面があったりバトルはシンプルに熱かったりと一口で何度もおいしいアニメだった。
中盤からは重めの展開が続き、「恋愛脳歌ってる場合じゃないだろ」と俺からの罵声声援が飛んだりもしたけれど、最後は「未解決で大団円」のサブタイどおりとしか言いようのない綺麗な着地を見せてくれてよかった。
おいオタク!全員で肩組んで恋愛脳合唱するぞ!
ちょっとエロが生々しかったのでこの位置です。(小学生垢)
「神クズ☆アイドル」(22年夏)
あれは……角川10話アニメ!?驚いたな、まだ生きていたのか……。
働きたくないアイドルと志半ばで亡くなったアイドルの幽霊という組み合わせに河川敷さんたちや瀬戸内くんのようなパンチのあるキャラクターを混ぜ込んでギャグみたいな場面がバンバン出てくるのになぜか出来上がっているのは繊細なストーリーみたいな謎の作品。
楽しいながらも「でもファンが見に来ているのは仁淀であってアサヒちゃんの憑依した仁淀ではないわけじゃん」という部分がずっと腹落ちしなかったのが、本人たちもそれに自覚があって、仁淀にもファンに対する気持ちが生まれて、それでもアサヒちゃんの居場所もまだここにあって、みたいな全部乗せみたいな最終話が俺は大好きでさ……。
22夏アニメ最終話丸々ライブアニメの絆。萌えガールがいたらあるいは……。
「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」(22年秋)
OPEDと美術の強さがエグい。
DIYの話として見ている間は正直ピンと来てなかったというか、せるふさんがみんなの役に立とうと苦手な作業をしようとするところで「役に立つ/立たないの切り口はDIYから外れるのでは?」という感覚があり、実際その辺の溝は埋まらなかったのだけど、結愛せるふさんと須理出未来さんの関係を作り直す(もなにも元から壊れてはいないのだけど……)話として見るとよく出来ていたと思う。
若干タイトル詐欺っぽいのがマイナス点。
…
……
いかがでしたか?
今さらですが大雑把な区分けで言うと11~20位は好きだったライン、4~10位は好きで円盤購入も検討したライン、3位以上は実際に購入した作品です。
ではさっそく続きを見ていきましょう
best_animation_JP 10~4位はこれだ!
第10位 「その着せ替え人形は恋をする」(22年冬)
オタクに優しいギャルは……います!
22年冬は本作と前述の明日さんとのCloverWorksアワーが猛威を振るったことは記憶に新しいのでは。
正直なところ1話の時点ではあまり惹かれていなかったのだけれど、2話の半分を占める採寸シーンにやられてしまった。
尻の描き込みでまず笑ってしまったし、五条くんの部屋で平然と水着姿になる喜多川さんもちょっとセンシティブな部位に手が触れてしまったらドキドキするんだ……みたいな喜びがあるよな、俺がギャルに求めているものはこれです。
それでいて五条くんがとにかくいいやつなんだよな。
喜多川さんのために寝る間も惜しんでエロゲをプレイしたり衣装を縫製したりしてさ……。
五条くんは相手の好きを尊重できる人だからこそ俺は五条くんの好きも尊重されてほしくて、五条くんが特別に扱っている「綺麗」という言葉をかけられた喜多川さんも「綺麗」という言葉を特別に感じてくれるのであればそれはもうさ、始まるしかねえじゃんか、恋がよ……。
段階なんすよね、俺は二人のことが好きだから二人が好き合ってるとうれしいし幸せになってほしいみたいな……。
先に恋に落ちたのは喜多川さんだけど、五条くんにとっても喜多川さんは外の世界に連れて行ってくれる人でさ、やっぱ他の人とは違うわけでさ、外の世界も”綺麗”なんだって知り始めたのに綺麗なはずの花火も見ずに横顔を見ていたらそれはさあ!!!!!
俺ってどうしたらいいですか?
第9位 「ぼっち・ざ・ろっく」(22年秋)
デカァァァァァいッ説明不要!!
フォロワー数ごちうさ超え!!!PV再生数軒並み100万!!!
ぼっち・ざ・ろっく!!!今後藤の乳の話はしてねえだろがよ
いやマジでなんでこんなことになってるんでしょうか。
普段アニメ見てないのにぼざろ見てる人は絶対前期リコリコ見てたよなとか、TLに原作既読者がウヨウヨいて己の感想が確立する前に四方からボコられるので熱量の差で自分のアニメにはなりにくいよなとか、そういう邪念を含めてもこの位置に来るくらいにはいいアニメだった。
アニメの出来(これは動画等外側の要素も含みます)もよくて楽しんで見てはいたんだけど俺は長いこと喜多さんのことを許していなくて、「でもこいつは困ったらバックレるんだよな……」みたいな気持ちがずっとついて回っていたんだけど、最終話で1弦と2弦の切れた後藤さんの異常に気づけるほどちゃんと見ていたことと、そのままソロパートをカバーできるほど練習を重ねていたことを知って歴史的和解を果たしたんだよな。
犯した過ちを直視して反省して、今度こそ居場所をつくろうともがく人のことを俺は嫌いになれないからさ……。
アニメ、腑に落ちる瞬間なんすよね。
それはそうと俺は伊地知虹夏さん一本で行く。
第8位 「新米錬金術師の店舗経営」(22年秋)
ぷにぷにしたキャラデザからお出しされる崩した画やコミカルな動きのバランスがよくて、毎話収支報告があったりとうれしさの多いアニメではあるんだけど、一方でカジュアルに片腕が吹っ飛んで多額の借金を背負ったり盗賊は全員殺さないといけないゲッシュを持っていたりと謎のシリアスさを持ち合わせている謎のアニメ。
定期的にうんこの話をしてたのはマジでなんなんだよ。
ロレアちゃんを襲ったヘルフレイムグリズリーを殺したりロレアちゃんに抱き着かれて赤面したりと言い逃れ(なんの?)不能だと思っていたのにどうやらあれはアニオリらしくて腰抜かした。
EDを結構雑に流すアニメでもあって、正式なED映像と共にFine Daysが流れたのはなんと5回だけ(の割に毎回流しはする)。
活動を始める火山、割れる地面、暴れ出すサラマンダー、流れるED曲……。
Elder flowerじゃないとさすがに成立しないだろそんなもん。
サラサさんが今の店を続けるか父母の店を継ぐか悩んでいるときは今までの日々は嘘だったのかよ……とさめざめ泣いたりもしたけれど、サラサさんの中でも既にヨッカ村が居場所であることは疑いようがなくて、他者の気持ちを背負いすぎるサラサさんだからこその葛藤であることが分かって本当によかった。
サラサさん、本当は他人の借金なんて関わりたくもないのにアイリスさんだから助けてしまう情に厚い人なんですよね……。身内に甘いヤクザみたいだね。
OP曲はじまるウェルカムの実写CMを見すぎて大西亜玖璃さんのライブに行ったら勝手に体が動いてワロタ。
第7位 「ちみも」(22年夏)
モクヨル被り地獄(ちみも、よふかしのうた、それでも歩は寄せてくるのトロッコ問題を指す)のせいか視聴者が少なかったけど名作。
地獄からやってきた使者が人間界を地獄にしようとする導入からは想像できないくらい地に足が着いた話というか、どこまでも小さな話を扱っていたね。
地獄からの使者と言えど現地で継続的に活動するためには家やお金が必要だよねというところから始まって、みんな会社で、学校で、あるいは家でだって日々小さなモヤモヤを抱えていて、俺が「そういうもんだよね」で諦めているあれやこれやを、人間界をまったく知らない地獄さんが改めて地獄認定していく過程みたいなアニメだった。
「歴史に残るだけが地獄じゃなくて、生きづらい世の中でそれぞれ地獄を抱えている」というのがそのとおりで、普段は仲のいい姉妹だって大喧嘩することもあるしこれはどうやったって避けられないんですよね。
それでも同じように小さな幸せを感じることもできるわけで、そういうことを大切にしたいという祈りがあって。
地獄さんの昇進といううれしいことの裏にも別れというかなしいことがあって、でも結局また一緒に暮らせるというのはどうしようもなく祈りなんだよな。
それはそうとマルコッパのCMでぞんざいな扱いを受けるちみものインパクトがすごすぎて、夏。
第6位 「咲う アルスノトリア すんっ!」(22年夏)
22年夏の問題児。
あまりにも何も起こらない第1話に驚いたのも束の間、ちょこちょこ聞こえる不穏な言葉と突然お出しされる男パート。
今の生活と一向に交わらない要素を訝しみながら、でも会話の楽しさだけでずっと見ていられる心地良さがあって、まあそういうアニメが一つはあってもいいかと思っていたんだけども。
このアニメはおソシャ原作ということもあって、リリース時はCMもたくさん打っていたので”現在”ペンタグラムたちが置かれている状況というのは概ね把握しちゃってたんだよな。
だからいつかは”そう”なると分かっていて、そのいつかはアニメ本編中のどこかだと思っていて、今の幸せは薄氷の上に成り立っているんだと否応なしに意識せざるを得ない(し、アニメ本編だけ見ていてもそう思う構成になっている)のに、なぜか視聴者にはその事実が知らされない。
作中で飛んだ時間の間に絶対戦闘をしているはずなのに、描かれない。
最終話でついにその氷が踏み抜かれるかと思ったら、結局踏み抜かれない。
おソシャ誘導的な演出ですごいなと思ったのが主人公の描写で、このアニメの俺クンはおそらくゲーム開始時に選べる男性と女性の像が重なっていて特に喋ったりもしないんだけど、これはおそらくまだ俺がおソシャを始めていないからなんだよな。
お前がこれから自分の選択で何者かになってこれからの彼女たちを救ってやってくれという導線になってるんじゃないかなと。
だからこそこのアニメのラストはペンタグラムが未来の俺クンたちに語りかける形になってるんじゃないかと思うんだけど、惜しむらくはおソシャのほうがサ終したためその機会が永遠に失われてしまったんだよな。
おソシャ戦略はアニメの外側なのでプラスアルファでしかないんだけど、アニメ内で完結する話としてもIntroductionの「少女たちが送る、楽しく・賑やかな日々をお届けします!」というのが答えであって、「トリちゃん達の日々が、楽しく、愛情に満ちたものであることを願いながら、物語を書かせて頂きました」ということなんだよな。
祈りの言葉と願いの言葉の違いは……。
第5位 「夫婦以上、恋人未満。」(22年秋)
バカのアニメ、弱い俺はただ叫ぶことしかできない。
私を変えてくれたアニメ、私はアニメを観て興奮したとき「ぎゃおおおおおおおおおおおおおお」って叫ぶタイプなんだってことを教えてくれたアニメ……。
この世の終わりみたいな設定から繰り出されるエロと鮮やかな色彩と美術に頭がどうにかなってしまう。
いきなりキスして見たり名前呼びで一悶着あったりおそらく届かない同性への目配せがあったりとアクセルとブレーキのバランスが狂ってんだよな。
全員幸せになってほしい、俺が悪かったってことにしてなんとかならん?
セリフ回しも抜群にキレていて、「今は授業の一環でたまたま同棲している」(←???)という事実を「この夏だけのベランダからの景色」「いつかは違う匂いになるシャンプー」に変換したのはさすがに叙述トリックだろ。
最終話サブタイの「以上、恋愛未満。」のキレもすごかったけど、恋愛未満が終わったからって急にキス→結婚→出産→育児→老後と爆速でステップアップしていいわけちゃうぞ、なあ。
かけっこくらいは本気で勝負してくれるのは綾小路とマジカジャさんと渡辺星さんだけだからなマジで。
”性の一時間”のトップバッターにふさわしいスピードスターだったぜ、本当に大好きです。
第4位 「阿波連さんははかれない」(22年春)
きっとーーーーーーーーーーー(爆音)
現代設定のギャグアニメって最低限地球の物理法則は守ったりする気がするんだけど、このアニメは容赦なく箸が伸びる。
箸が転がっても面白い年頃を超えると箸が伸びても面白くなるらしい。
変なやつが多いんだけどそれ以上に主人公のライドウくんがいちばんの異常者なのでまあそんなもんかくらいの感触で済むのおかしいと思うよ俺は。
それなのに「タイトルは阿波連さんははかれないだけど実際にはかれてないのはライドウくんなんだよな」ってヘラヘラしてると、本当にはかれていなかったのは俺自身であったことに気付かされるはあまりに力のアニメ。
ギャグアニメの皮を被った正統なラブコメですこいつは。
マジでさあ!阿波連さんからキスしてさあ!大城さんが見ちゃってさあ!から丸1話大城さんが出てこないの狂ってるだろ。
俺は今まで楽しくライドウくんの視点で見てたのに、肝心の告白シーンの解像度はその場を”見てしまった”大城さんと同じレベルでしか与えられなくて、だからこそ目線が突然大城さんに切り替わってしまうのやめてほしい、苦しいから。
ライドウくんが自信満々に出てきて実は全然できないみたいなのが定番化していたから「いいやつなのは知ってるけど信用ならないよな」みたいな見方になっていて、そこでライドウくん不在の場で「キスまでしたのに付き合っていない」なんてことを知ったら俺だって「ライドウに地獄を」の顔つきになっちゃうよな。
でもそれは勘違いで、ライドウくんはむしろちゃんと「好きだ」と伝えられる人間で、阿波連さんはまた距離感を間違えて、でもライドウくんはその距離感も好きで、阿波連さんはそこではじめてさ、俺はさ……。
はかれないことに真剣なアニメだった、大好きです。(バシュン)
…
……
ここまで来たらもうトップ3は発表しなくても結果は分かっているようなものですがせっかくだからしちゃうぜ!
best_animation_JP トップ3はこれだ!
まずは第3位……
ジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカ……ジャン
「ルミナスウィッチーズ」(22年夏)
ヴァージニア・ロバートソンさんの人生には選択がなかったんですよね。
モフィを助けて、ナイトウィッチの力を借りて、いのりに請われるままにルミナスウィッチーズに加入してるんですよ。
全部成り行きだからそこが自分の居場所だと自信を持って言えなくて、その自信のなさが行き過ぎて正常な判断ができなくなっている。
モフィにとって「自分と本当の家族のどちらかを選べる状態」が本来のフラットな状況なのに「本当の家族を選べる状態」がフラットな状態だと勘違いしてるんですよ。
だからモフィはいつかいなくなるし、そうすると能力を失うし、ルミナスにはいられなくなる、という図式になっているんですけど。
でもルミナスにいることとモフィがいることって実は全然連動してなくて。
落ち込んだときも、楽しいときも、なんでもないときも、ジニーのそばにはみんながいて、一緒に歌を歌うと幸せな気持ちになれていたんですよね。
きっかけは偽りの能力でも積み重ねた時間だけは本物の気持ちなんですよ。
みんなと一緒に歌った歌を聞いてジニーは気づくわけですよ、同じように幸せを分かち合ってきた、今はそこにはいないモフィ(魔導針)に触れながら。
モフィはもうそこにいないけど、まだジニーを待っているルミナスをもう一度選び直すことはできるんですよね。
で、俺はジニーには選択がなかったと言ったけど実はひとつ嘘があって、「モフィを助ける(≒一緒にいる)」ことを選んだのは他でもないジニーなんすよね。
助けることが当たり前すぎて選択という実感がなかっただけで、別に見捨ててもよかったんですよ。
でもそうはしなくて、ルミナスがジニーを選んだからジニーがルミナスを選べたように、ジニーがモフィを選んだからモフィはジニーを選べたんですよ。
確かにあのときモフィには選択肢がなかったのかもしれないけど、積み重ねた時間だけは本物なんですよね……。
ラスト2話でこの反復ができるアニメは本当にすごい。
政治的購入をしたアニメのパッケージイベントに行かずに同日開催のルミナスウィッチーズのライブに行ったくらい好きなアニメ。
女性声優オタクの目にも涙。
感情的な話をするとき急に丁寧語になるオタクキモすぎる……。
そして第2位……
ジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカ……ジャン
「Extreme Hearts」(22年夏)
この作品はどこから褒めていいか分からない。
というかアニメ以外の飛び道具(ショートアニメやブログ)を分けて評価するのが不可能なので若干レギュレーション違反な感じもあるんだけど、それでも圧倒的に体験として優れていたと思う。
おそらくS×S×SもRISE BLOGも見なくても本編内だけで成立しているはずなので。
ただ俺はこの二つありきで視聴していて、強烈な視聴体験を植え付けられてしまったのでその話をします。
実は本編11話を見ているときになんで葉山さんはこんなに無理をしているんだろうと思っていて、俺は怪我を押してプレーするのが嫌いなので、もちろんこれまでの話の中でRISEとして過ごす夏にかける葉山さんの思いは描かれていたんですけど俺は気づいていなくて、だから11話を見終わった時点では本当に良かったなと思いながらもやっぱり怪我のことが気になっていたんですよ。
そして放送後にS×S×Sの11exを見たら決勝戦の前日譚が始まって、全部答えが書いてあって、葉山さんはみんなを思って迷いなく書けた曲を「優勝して、笑顔で歌いたいねぇ」ということなんだよな……。
そして勝った瞬間も葉山さんは笑っていたことを思い出して、葉山さんが泣いているのを見たことがないなと思って、突然本編に先駆けてはじまるグランドフィナーレ感。
あとは葉山さんの容体が来週どうなるか……と思っていたら12話により先にRISEのBLOGで無事が報告されて(そんなことある?)、Extreme Heartsの登場人物が俺が見ていない間でも俺と同じ時間を歩んでいてくれる実感が急に湧いてきて……。
本編の進行に合わせて更新されていくブログ(の内容とフォーム)にそんな力があるなんて考えてもいなかったんだよな。
今までも俺が画面の向こうの世界にいる感覚を味わったアニメはいくつかあったけど、画面の向こうから飛び出してくるケースもあるんだなと思った。
だから俺は最終話が放送される日はテレビの前で青色のペンライトを持っていて、そういうつもりで臨んだんだけど、そこで前回ちょっと気になった「葉山さんが泣いているのを見たことがない」という話になって、いつも笑顔の葉山さんが涙を流してしまって……。
もちろん最終話にはすべてがあって、Ex12にはすべて以上のものがあって、ブログの更新を持ってようやく人心地つけたというのも大きいんだけど、それ以上にそれぞれの媒体で点として配置されたものがすべて繋がっていく感覚が本当に気持ち良かった。
内容よりも体験を語りたくなるアニメ、この時代にアニメを観ていてよかったと思う。
ふう、これで残すはbest_animation_JPの発表だけだな……
(♪~)
ん……?このどこからともなく聞こえてくるドラムの音は……?
!?
まさかこのアニメは……
不徳のギルドだああああああああああああああああああああ(椅子から転げ落ちる)
この子はノマ・ルーンさんと言うのか、ふーん……。
アッ!!!!!!!!!
かわいいなあ、かわいい……。
!?
おいどうする気だノマさんを……
!!!!!!!!!!!!!!!!
そんな、ノマさんがみんなの前で……
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああ
おしまい。
エクハは体験分インチキ感が強いのと不徳をオチにしたかったのでこの順番ですが、
そのへんを考慮しないと逆になると思います。
あと不徳のギルドはマジでいいアニメなのでみなさんも見てください。
それでは、ここまで読んでいただき
ありがとうございました!